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2009年09月05日

乳腺症

生理が不順な人、排卵のない人、授乳経験がない人、または授乳期間が短かった人に起こりやすいとされる疾患です。また、30~40代の女性の生理前に症状が出やすいといわれています。閉経後には少なく、性ホルモンの不均衡、特に相対的なエストロゲンの過剰が原因だとされています。

症状は、
1.形、大きさともに様々な複数のしこりが乳房にあり、鈍い痛みを感じる
2.乳頭からいつもは出ない乳白色の乳汁が出る
3.症状は生理前に強まり、生理が始まるとおさまる

境界不鮮明で、しばしば対称性に両側乳房にしこりを触れます。しこりは良性なので、特別な治療は必要ない場合もありますが、症状が重ければホルモン剤の投与など薬物療法を行います。ただし、注意したいのは悪性腫瘍(乳がん)の場合です。自分の乳房をまめにチェックし、異状に気づいたら自己判断には頼らず、すぐに専門医を受診することをおすすめします。  


Posted by おっさんまる at 17:03Comments(1)婦人科系

2009年09月05日

卵管炎

流産や人工妊娠中絶、出産、セックスなどによって膣から細菌やクラミジアなどが入り込み、病原体が子宮頚管から卵管に感染して炎症が起こる疾患です。起炎菌は大腸菌、淋菌、クラミジア・トラコマチスが多く、稀に結核もあります。多くの場合、近くにある卵巣にも炎症が起こって「卵巣炎」を起こし、この両方の炎症をあわせて「子宮付属器炎」といいます。初期段階に十分な治療を受けずに慢性化すると、卵管が詰まって不妊症の原因となったり、骨盤内の腹膜にまで炎症が広がって、「骨盤腹膜炎」を引き起こす危険もあります。

症状は、
1.おりものの増加
2.発熱
3.激しい下腹部痛(嘔吐を伴うことがあり、子宮外妊娠や虫垂炎と間違えられることも)

原因となる細菌の種類によって症状に違いがあります。淋菌の場合は黄緑のおりものと激しい腹痛、クラミジアの場合はおりものの変化は乏しく腹痛も激しくはない、など。 症状が出た初期段階で病原菌を特定し、それに対する抗生物質の投与を受ければ、自覚症状はおさまってきます。しかし完治するまで治療を続けないと慢性化しやすいので、きちんと医師の指示をあおぎましょう。またセックスによる感染の場合は、セックスパートナーにも一緒に治療を受けて貰わないとピンポンゲームになってしまいます。  


Posted by おっさんまる at 17:02Comments(0)婦人科系

2009年09月05日

卵巣のう腫

卵巣のう腫は液体が溜まるのう腫と、中が充実しているのう腫があります。液体が溜まるルテインのう胞などは月経周期によって内容液の量が変化します。充実性の のう胞には色々な種類がありますが、歯や毛髪が出来る奇形腫などもあります。

症状が表れるのは、のう腫が大人のこぶし程に大きくなってからで、
1.妊娠しているわけではないのに下腹部が膨れてくる(通常ならば親指ぐらいの大きさの卵巣が、赤ちゃんの頭ぐらいに大きくなることもある)
2.下腹部を触るとしこりがある
3.腹痛、腰痛、便秘などを起こす(のう腫が膀胱や尿管、直腸などを圧迫するため)
4.のう腫の根元がねじれた場合は(茎捻転)、激烈な痛みが出現し、救急車で入院、緊急手術が必要になります

初期段階での自覚症状が少ないので、比較的良性とはいうものの、知らずのうちに悪性化してしまう可能性がありますが、早めに発見されれば手術をせずに治療できる場合もあります。  


Posted by おっさんまる at 17:01Comments(0)婦人科系

2009年09月05日

子宮内膜症

子宮内膜症は、成人女性の10人に1人が発症するといわれている疾患です。30~40歳代に多く、近年は20歳代でも多発傾向にあります。この疾患は、子宮内壁の内膜組織が子宮内壁以外で増殖し、そこで月経のたびに出血を繰り返すという疾患。腹腔内で増殖して、腸と子宮や卵巣が癒着してしまい、痛みを引き起こすことがあります。「チョコレート嚢腫」は、卵巣に発生した内膜症組織から月経と同時に出血した血液が貯留していって出来るものです。卵巣の子宮内膜症は卵巣がんの引き金の一つではないかとされています。

症状としては、
1.かなり強い月経痛
2.セックスの際の痛み
3.排便痛

いずれも適切な治療を受けずにいると、不妊の原因となったり、チョコレートのう胞という血のかたまりができたり、腹膜内で大出血などを引き起こす可能性があります。  


Posted by おっさんまる at 17:01Comments(0)婦人科系

2009年09月05日

子宮筋腫

子宮筋腫は、成人女性の4人に1人が発症するといわれるほどポピュラーな良性疾患です。この疾患は子宮の壁(筋層)にできる良性の腫瘍で、1つないし複数発生します。多い場合は20個近くということも。そして発生する部位によって次の3つに分類されており、個数が多い場合は3つを併発していることがほとんどです。粘膜下筋腫は月経量が多くなりがちで、鉄欠乏性貧血の原因の一つです。月経量が多いと思っていなくて、鉄欠乏性貧血を指摘されてから子宮筋腫が発見されることもあります。

粘膜下筋腫: 子宮の内側に突き出すようにできたもの。発生の頻度は低いが、一番症状が辛い。
筋層内筋腫: 子宮の壁の中にできるもの。3つの筋腫のうち、いちばん発生頻度が高い。
漿膜(しょうまく)下筋腫: 子宮の外側に出っ張るようにできたもの。最も症状が少ない。
症状としては、
1.生理の量が異常に多く、その結果、貧血状態となる
2.生理痛がひどく、薬を服用しても効かない、寝込む、など
3.うずらの卵大の血のかたまり(レバー状)が頻繁に出る
4.おなかにしこりが触れる
5.不正出血がある
6.トイレが近くなる、便秘がひどくなる、慢性的な腰痛がある、など(この症状はおもに漿膜下筋腫の場合)
また、とくに自覚症状がない場合もあります。

なお「子宮肉腫」という悪性腫瘍と区別しにくいので、きちんと診察を受けることをおすすめします。   
タグ :病気子宮


Posted by おっさんまる at 17:00Comments(0)婦人科系